book スキルアップ ビジネス・経済

ペンタゴン式 ハードワークでも折れない心のつくり方

折れない心の作り方

観測したことがない異常気象をはじめ、新型コロナウイルスの蔓延など、令和の時代は変化の時代で、試練が困難が予測される。

これからも試練や困難・ストレスや不安が続くような状況下では、心が折れないようにすることが大事。

では、心が折れないようにするためにはどうすればいいのだろうか?

「ペンタゴン式 ハードワークでも折れない心のつくり方」を参考にしながらまとめます。

こんな方におすすめ

  • 折れない心をつくりたい人
  • しなやかな心にしたい人
  • ペンタゴン式のメンタルトレーニングを学びたい人

折れない心とは

折れない心とは、大木のような強靱な心ではなく、竹のように「しなる」ことができる心のこと。

本書では以下のように定義している。

自分の弱点や弱みを素直に直視することでそれを受容すること、そしていかなる変化にも対応可能な柔軟性を持ち、たとえ困難に陥り失敗するようなことがあっても、そこからしなやかに回復できるタフさを意味する。

強い自分も弱い自分もすべて受け入れたうえで、失敗をしても変化や困難・試練に立ち向かえる心が折れない心。

折れない心の作り方とは

いまのストレス社会では、心がポッキリ折れうつ病などになってしまう人が多い。では、折れない心を作るにはどうしたらいいのだろうか。

本書では以下の5つのステップを紹介している。

1.折れない心のメカニズムを知る
2.逆境や困難に強くなる心のキャパシティを増やす
3.逆境や困難を受け入れ、いかなる場面にも準備可能な自分をつくる
4.目の前の逆境や困難に対処するためのスキルを磨く
5.辛い出来事から回復するための力を培う

折れない心のメカニズムを知る

まずは心の仕組みを知る必要がある。

心を折れないようにするために、不安や恐れを受け入れ、客観的に物事の「原因」に対処していくこと。

心を守るために、嫌なことやストレスから逃げだそうとするのは間違い。その逃げ出したい気持ちが過緊張を作り出し、心が折れる原因になるから。

逆に、心のパフォーマンスを発揮するには適度な緊張と弛緩が必要。ゾーン状態も同じ原理。具体的には以下のような状態を作り出すこと。

それは「挑戦している感があり、その挑戦に対して十分に挑むことができるような状態」です。あるいは「少しだけ無理をして、ハードルを越えている感が保てる状態」と言ってもよい

心の中で恐れや不安がいっぱいになると心が折れる原因になる。主な恐れは以下の6つ

1.人と違うことへの恐れ
2.何かを失うこと、変えることへの恐れ
3.失敗することへの恐れ
4.拒絶されることへの恐れ
5.将来への恐れ
6.自分の能力(資質)に関する恐れ

恐れを感じたときは、冷静に自分を俯瞰して、その恐れの「根拠」が何かを考えるクセをつけること。

また、心のなかでストレスや不安を感じはじめると、目の前の「状況」を対処しようとする。

心が折れそうになると、多くの場合、人は目の前の「状況」に集中します。しかし、状況に気を取られすぎると人は冷静さを失い、パニック気味になりがちです。状況に注目したところで何かが好転することはありません。

その状況をつくりだしている「原因」を理解しないと「状況」は変わらない。

こうした状況から脱却するのに必要なのは、一旦冷静になって俯瞰でその状況を解釈しようとすることです。これは、いかなる問題を解決する場合にも必要なことです。俯瞰で状況を解釈するには、状況に当たっていた焦点を、問題の根本を突き止めることに誘導する必要があります。そうすると必然的にあなたの焦点(フォーカス)は、状況や自分にではなく、それが起こった「原因」の方向に向けることができるようになるはずです。

いまの状況や不安や恐れを1度受け入れることで、焦点が「原因」に向けることができ、根本解決に向かっていくもの。そうなれば、心が折れることはない。

心のキャパシティを増やすには

「状況を受け入れる」と言うことは簡単だけれど、実際に心で受け入れることが難しいこと。状況を受け入れるには、心のキャパシティが大きくなくてはならない。

悪い状況のなかで、心のキャパシティを萎縮させずに維持させるためには、呼吸を意識すること、いまこの瞬間に集中すること、その手段としてマインドフルネス瞑想などが上げられる。

人間は思い込みの生きもの。悪い思い込みが心を占めるときは、感情を優先させずに客観的な情報を優先させること。

心を強く構築するのにも「客観性」は非常に重要です。なぜなら人が主観に走りすぎる時、すべてのことが心や感情を主軸にした見え方になってしまうためです。主観によって心や感情が振り回されれば、当然のこととして心は単純に疲れます。そして、感情に支配されればされるほど、非論理思考に陥るのです。
~中略~
どんな時にも一歩下がって自分の心の状態を観察する癖をつけましょう。感情に支配され、心が疲弊する前に、常に置かれた状況についての「客観的情報」を見るようにしましょう。その客観的情報が、自分にとっては都合がよくないものであったとしても客観的事実を直視することは重要です。なぜなら、正しい状況把握なしに、正しく心を使い、物事に対応していくことなどできないからです。

心が不安でいっぱいになると、不安でいるための情報を考えはじめる。しかし、その思考が心を狭め感情を振り回し、結果として不安な現実を作り出す。

不安なときほど、今に集中し心を落ち着かせ、客観的に考え行動していくことが充当となる。

いかなる場面にも準備可能な自分をつくるには

いかなる場面に対して準備可能な自分をつくるには、戦略や目的を明確にすること。そのうえで戦略と戦術を正しく使い分けること。

まず戦略を戦争用語のまま、あえて簡単に一言で説明するのであれば、それは「戦争に勝つための計画」ということになります。一方で戦術というのは「戦闘に勝つための計画」であり、似ているようで全く性質が異なるものです。

目的・目標・手段も同じことが言える。目的は、それを達成させるべき理由、目標はそれを達成したとする基準(ゴール)、手段はそれを達成させるための過程。

戦略や目的が明確であるほど、戦術や目標・手段は自然と明確になり、必要な準備もできる。逆に戦略と目的があいまいだと、心は消耗し折れやすくなる。

容易に想像できることですが、 人生がその場しのぎになればなるほど、心は消耗しやすくなります。 それは目の前にあることがすべて一過性の「義務」になってしまうためです。「何のために今、この作業をしなければならないのか」がハッキリしないまま、義務感だけで目の前のことにフォーカスすれば、心は疲弊して当然です。

戦略や目的を決める人が何も決めず、動かない部下(目的がなく動けない部下)を叱咤激励している人が非常に多いような気がする。

また、戦術や目標は状況により変わりうるもので、柔軟に変更していくこと。

「計画のリソース化」という考えは、実は誰にとっても重要です。それは計画を「物事をプラン通りに進めるための道具」として使うのではなく、自分が立てた最終ゴールまでの過程で、いつ、何が必要なのかを常時「見直す」ための、「たたき台」として扱うということを意味します。

計画を絶対的なものにしてしまうと、我々はそこに縛られます。しかし「たたき台」として使えば、実際にミッションを進める過程での計画の効率化や時間の短縮化など見直しも調整も自在になります。

また、計画や物事が行き詰まったときは以下の4つ方法で視点を変えること。

1.主体を変える
2.視点を「問題解決」以外のゴールに移す
3.解決後のことにフォーカスする
4.意識レベルを上げる

アインシュタインも「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません」と語っている。

全体を俯瞰したうえで物事を考え決断していくことが、いかなる場面でも対応していく
スキルになる。

逆境に対処するためのスキルを磨くには

できることなら困難や試練などの逆境は避けたいもの。しかし、逆境があるから人は成長することができると考えることで、逆境に対するスキルが磨かれていく。

困難というものは、あなたに試練を与える一方で、大きく学べる機会を与えている と言えます。折れない心というのは、そうした試練を乗り越えた数だけしなやかになるものですから、「困難万歳」くらいの気持ちを持って、対処に臨みたいところです。対処中は、そんな気楽なことはいっていられないかもしれませんが、一見よくないように思える緊急事態の中に、人生の教訓はたくさん詰まっているものと信じ、困難を積極的に乗り越えていきましょう

「困難や試練の先に成長がある」と頭でわかっていたも、その渦中にいるときは、悩み苦しいもの。そのなかで大切になるスキルが直感。

直感というのは、経験によって蓄積された顕在化されていない「心の声」と定義されているものであり、緊迫感ある戦況ではそれにある程度頼ることがあるのも事実

また、逆境のなかでは常に意志決定が求められる。意識決定するために必要な条件は以下の3つ

1.何を決めるか
2.目的はなにか
3.制約条件はなにか

そしてOODAループを実行していくこと。

問題が起き、あなたの中で「何を解決するか」ということが明確化されたら、それを取り囲む状況を観察(Observe)しましょう。次にその観察に基づいて自分が把握している情報を整理し、自分が取るべき行動の方向付け(Orientate)を導きだします。行動の方向付けが見えたら、1度頭の中でそれをシミュレーションしてみましょう。そのシミュレーションに納得がいったら取るべき行動を決定(Decide)し、最後に問題解決に向け、行動(Act)に移すのです。

困難や試練のときは、自分自身が変化していくチャンスでもある。

変わらざるを得ない状況に積極的に関わることで、人はどんな状況下にあっても、自らの力で人生を「変える」ことができる

しかし、その変化が1番恐怖を感じやすく、コンフォートゾーン(安心環境)から抜け出さない「現状維持」を選択したくなる。しかし、試練や困難が人生に変化を求める機会であるならば、勇気を出してコンフォートゾーンから抜け出す必要がある。

あなたは心地よいと思い込んでいる現状(コンフォートゾーン)から、積極的に飛び出さねばなりません。「現状維持」の中に身を置くことを自らに許してはいけません。悩みながら何も変えない選択をするのなら、あなたはずっと悩み続けることになるでしょう。

コンフォートゾーンから抜け出すのは誰だって恐いもの。その恐怖を打ち勝つには「自分の弱さを認めて、失敗を許すこと」、そして、ときには人に頼ることを認めるスキルを持つこと。

本当はコンフォートゾーンから抜け出すことが恐いのではなく、失敗をして弱い自分が更に傷つくことを恐れているものだから。

辛い出来事から回復するには

事前にわかっていた試練や困難は受け入れやすい。しかし、自然災害などのいきなり直面する試練や困難は受け入れがたいもの。そのようなときに、どんな心持ちでいればいいのだろうか。

ひとつは起こった困難を「結果」ではなく「成果」として考えること。

起こってしまったことを「結果」として捉えるのではなく、「成果」として捉えた場合、そこから何かを得ることができたかを考える

例えば、新型コロナウイルスが蔓延を結果として捉えると、誰かを非難することや原因探しをしたくなるが、成果として捉えると、オンライン会議やテレワークの普及する機会と捉えることができる。

ただ、逆境の渦中にいるときは「成果」は見えないので、渦中にいるときは成果を見つけて信じながら、今に集中していくということが必要になる。

また、困難な状況のときは、焦りから無理をしてしまいがちだが、エネルギーが尽きてしまうと心が折れることになるので、そのまえに心の回復力を養う能力も必要。本書では以下の4つが紹介されている。

1.寝る
2.気晴らしをする
3.考えや気持ちを話す
4.身体の緊張をほぐす
5.良質な食事を楽しむ

心のエネルギーを枯らさないようにエネルギーを蓄えながら、困難や試練に乗り越えていくことがポイントになる。

まとめ

結局私たちがいたずらに悩んでしまう多くの事柄は、人生の困難や逆境を「自分事」としてフォーカスしている証拠なのです。乗り越えねばならない困難に立ち向かえず、心が折れそうになってしまうのも、「傷つきたくない」「これ以上失敗したくない」「逃げてしまいたい」という具合に、「私心」が思いの軸になってしまっているのが理由なのです。

折れない心をつくるには、弱い自分を認めたうえで、失敗をしても傷ついてもいいから、困難や試練に立ち向かっていける柔軟な心をもつこと。そのような心になれるように、様々なスキルを身につけていくこと。

本書は、軍隊方式のメンタルトレーニングについて論理的・具体的に紹介されている。特にスナイパー(狙撃手)のピークパフォーマンスの持って行き方や呼吸法(タクティカル・ブリージング)などは、日常においても参考になると思う。

心理学やメンタル系の本で、ただ精神論やスピリチュアル的な情報に物足りない人にお勧めの本です。

今回ご紹介した本

あの曲を今すぐに

忙しいビジネスパーソンにオススメ

  • この記事を書いた人

sekiguchi.takeshi

-book, スキルアップ, ビジネス・経済
-

© 2020 WillField