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農家になる前に学ぶこと|「最強の農起業」より

最強の農起業

農業で起業することも、会社を起業することは同じこと。

自ら商品を生産し、それを消費者に届ける為に、農業義角向上はもちろん、農作業効率化・集客・販売を考える必要がある。

しかし、農業で起業時は、農業技術や土地探しなどに注力をして、育てた野菜をどう売るか?が後回しになってしまう。

そうならいためにも、農業で起業を考えている人には参考になる本です。

こんな方におすすめ

  • いつか農業で起業をしたい人
  • 農業で集客を考えたい人
  • 作物の販路を拡大したい人
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日本の農業の生産性

2016年度の日本の食糧自給率は(カロリーベース)が38%だった。

単純に考えれば、食糧自給率を上げていくためには日本国内で食料を作る人(農家)と耕作地(田畑)を増やしていくことになる。

しかし、実際には高齢化と共に農家のなり手が少なく、耕作放棄地が増えているのが現状。

よって、これから日本の自給率を上げていくには、農家のなり手を増やし、耕作放棄地を有効活用することと同時に、農業の効率化を図ることが大事になる。

私が農業の世界に足を踏み入れてみて、とても驚いたことがある。そのひとつに"生産性という発想が乏しい"生産性という発想ということだ。

特に時間当たりという発想が希薄というか、ないに等しいと感じた。時間は無限にある、あるいは時間のある限り働くことが前提になっているような考え方
-中略-
たとえば「ナスは反収〇〇〇万円だから、儲かる」のように使う。そこには、その〇〇〇万円を稼ぐのに、いったい何時間の労働時間が費やされているのかが、まったく見えてこない。
-中略-
要するに自分たちは、時間のある限り、四六時中、必死に働くことが前提になっている。

以前、私はとある有機農業に関わっていたことがある。

農家は、畑を耕し、種を蒔き、草をむしり、収穫をして、出荷をする。それ以外にも、資材の管理や経費精算まで、仕事は山のようにあり、とても忙しかった。しかし、その仕事をどうやって効率的にするのか?という発想がなかった。

だから、いつも目先の仕事に追われてしまい、目先の仕事に追われているから、非効率な方法でもとりあえずやってしまい、二度手間がとても多かった。

今までの農業の問題点

農業の担い手を増やし、耕作放棄を有効活用すると同時に、今までの農業の問題点をクリアにしていく対策が必用になる。

『最強の農起業術』を参考にしながら、今までの農業の問題点をあげる。

問題1.生産性という考え方がない

農業には生産性という考え方がないことだ。時間あたりで考えて効率化を追求していく発想がない。労働時間を無視したトータルの売り上げ、利益ばかりを追いかけている。

自然が相手の農業は、天候の変動などにより計画どおりに行かないことが多く、晴れた日に作業が集中してしまうこともある。

農業は、一般的な会社よりも時間配分が難しいのは事実。しかし、だからといってタスクを管理しない、生産性を考えないのは間違いだと思う。

仕事が「忙しい」と言い続けていたのでは、「なぜ忙しい」のかが見えてこない。日々忙しくて、経営が右肩上がりであればいいが、忙しいのに売り上げが右肩下がりでは、若い人のモチベーションは上がらない。

問題2.農業はIT化が著しく遅れている

データ管理をしっかりしている農家は極めて少なく、大半はどんぶり勘定だ

私も農業ではデータ管理が重要だと思う。

どこでいつなにを植えたのか?その作物はどのように育ったのか?その結果、どれくらいの収量がとれたのか?などのデータが集まることで、次年度から適切な作業計画が立てられるようになる。

もちろん、多くの農家では栽培記録をつけている。しかし、それがノートに書かれているので、必用なときにすぐに見返すことができない。すぐに見返すことができないから、適切な作業管理ができずに「忙しく」なってしまう。

現代であれば、スマホを使ったデータ管理が容易である。

畑で作物の栽培記録を調べたいとき、スマホでキーワード検索をすれば、瞬時に栽培記録が見ることができる。手元で記録が見られれば適切な時期に適切な作業をすることができ、農作業は効率化することができると思う。

問題3.価格を自分で決められない

大半の農家は販路を自分で持っているわけではなく、JAなどを通して市場出荷し、価格は市場に委ねられている。

農業は季節に応じた作物を育て出荷をする仕事。だから、ある意味差別化が難しい仕事でもある。

夏には夏の作物しかとれず、冬には冬の作物しかとれない。だから、農産物直売所では、いつも同じ季節の野菜で溢れていて、出荷量以上の消費がないと、野菜の価格はすぐに下落してしまう。

農業の強みは、自分で商品(野菜)を生産できるところにある。しかし、商品を生産しても商品価格が決められないのであれば、強みを活かすことができない。

問題4.農業はお客様の顔が見えない

市場に出荷している農家にはどんなお客様が購入し、それを満足しているかどうかか全くわからない

有機農家で働いていたとき、農家さんはこだわって作物を育てているのに、販売する段階になると、こだわりがなくなってしまう。

農業の仕事は、生産5:販売5でバランスをとらないと、野菜を作っても売り先が見つからず、野菜は自家消費か廃棄となってしまう。

きっと、都心に住む人は顔が見える農家から、安心の野菜を買いたいと思っている。しかし、その農家が商売としての顔を見せていないのかもしれない・・・。

問題5.農業を支援する補助金

農業には補助金という仕組みがある。新規就農や新規事業立ち上げる場合など補助金とセットで考えている場合も多い。

農業には国からの補助金がある。これは自給率を上げたいという国の政策があるから。これから農業をはじめる人にとって、補助金が使えることで、農業に参入しやすくなるので、いいことだと私は思う。

しかし、補助金の使い方をしっかり計画し審査をしておかないと、最初から高価なビニールハウスや農業器材を購入してしまったり、売り先が決まっていないのに、たくさんの野菜育て売れ残ってしまう。

農業の問題を解決する3つの方法

『最強の農業起業術』では、今までの農業問題を解決するために、以下3つの方法を具体的に解説している。

無人栽培

著者はブルーベリーの観光農園を営んでいる。ブルーベリーの生育を観察し、機械化できるところを機械化し、栽培にかかる工数を減らしている。

栽培から集客までの一連の作業工程を分析して、特に時間やお金がかかりそうな作業、いわゆるボトルネックを探し出して合理化を検討した。

IT集客化

農家の強みは自分で商品(作物)を作れるところ。しかし、その商品を売る先が見つからなければ意味がない。

そこで、著者はホームページやブログ、リスティング広告やマスメディアへの通知など、広告宣伝に力を入れている。

無人栽培で栽培工数を減らし、浮いた工数で広告宣伝に力を入れ集客と収益化をしていく考え方は、とても勉強になった。

ちなみに、農家にとっての日常は、いつもの日常だけれど、都心に住む人にとっては非日常の光景。

だから、農家は栽培記録や周りの自然の写真をブログに公開するだけでも、都心に住む人に非日常の体験を少しだけ提供することができる。

観光農園システム

ブルーベリーを売るのではなく、体験を売っている」ということ。
中略
この時流の中では、「モノ」よりもそれをとおして得られる「体験」の方が重要になる。

ブルーベリーは収穫や出荷が大変な果物。一粒一粒収穫し選別、出荷をしていたのでは、栽培工数が増えてしまう。

そこで、収穫したブルーベリーを売るのではなく、ブルーベリーの収穫体験を売るという発想転換をすることで、お客様自身でブルーベリーの収穫をしてもらえるようになる。

以前、無農薬で米を育てるプロセスをイベント化したことがある。イベントの運営は大変だけれど、田植えや草むしり、稲刈りなどの工数が必用な作業を体験として提供をすることができた。

しかも、収穫したお米も合わせて購入していただけるので、体験料+αで「1反の「米づくり」を黒字化することができたので、観光農園システムはこれから、広がりを見せることもできると思う。

もちろん、日本中の人々が野菜を食べられるようにするには、無人栽培や観光農園では作物を栽培できない。しかし、大事なことは、野菜つくる農業も観光農園も、ビジネスとして成り立つ仕組みを考えることにあると思う。

まとめ

いま日本の農業は転換期にあると思います。

農業従事者の高齢化、耕作放棄地の広がりが心配されるなか、高精度GPSによる無人トラクターの開発やITシステムを使った効率的な生産管理システムの導入。

きっと、これからの農業は、野菜を作るだけではなく、様々なシステムを使いこなし、効率的に野菜を育てそれを販売していく経営能力が求められると思います。

これから農業をはじめたいと思う人は、『最強の農起業術』を一読しておくことをお勧めします。

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  • この記事を書いた人

sekiguchi.takeshi

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