ビジネス・経済 マネジメント

ビジネスEQを高めるには|「ビジネスEQ」より

ビジネスEQ

これからの社会では、IQよりもEQが求められてくる。

こころの知能指数(EQ)とは、自分自身の情動を知る情動の自己認識、すなわち自分の中にある感情を認識する能力のこと。

これからの社会では、ビジネスをとおして個人のEQと会社のEQを育てていくことが求められてくる。

ビジネスEQは、ビジネスEQとはなにか、社員と組織のEQを高めるにはどうすればいいかなどを、脳科学・心理学の視点から解説した本。

こんな方におすすめ

  • 組織のEQを高めたい人
  • 相乗効果(シナジー)をうむチームを作りたい人
  • 社員のEQを高めたい人
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こころの知能指数とは

こころの知能指数(EQ)とは、自分自身を動機づけや頑張れる能力のこと。衝動をコントロールし、感情の乱れに思考力を阻害されない能力のこと。他人に共感でき、希望を維持できる能力のこと。

こころの知能指数(EQ)についは以下のブログで紹介しています。

EQ心の知能指数
EQを高める方法 | EQこころの知能指数より

ビジネスでEQが求められる理由

これまで「勉強ができること」「いい大学を出ること」が「いい会社に就職する」ひとつ条件だった。

そのため、子どもの頃から「IQを高めるための勉強」を努力をしてきた。その結果、社会がギスギスしはじめている。

子供たちがIQで高い点を取るにしたがってそのEQが低下しているのだ。この点をもっとも明確に示すきわめて問題含みのデータが、多数の両親と教師に対して実施された大規模調査で明らかになった。この調査では、現世代の子供たちは、前世代の子供たちに比べて、感情面でより大きな問題を抱えていることが明らかになった。平均すると、現世代の子供たちは以前よりも孤独に、うつうつとして成長し、前世代よりも怒りっぽく、暴力に走りがちで、より神経質で、くよくよしがちで、より衝動的かつ攻撃的になっている

昔と比べると、日本も人間が攻撃的になっていると思う。あおり運転や自分勝手な事件など、自分の感情コントロールできずに、他者を攻撃して発散させようとしてしまう。

しかし、最近企業はEQが高い人を望むようになっている。全米規模で新入社員に求める能力を社長にアンケートしたところ、以下の能力を求めるとのこと。

・傾聴と会話を通じたコミュニケーション
・問題や障害に対する適応力と創造的な反応
・個人的規律、自信、目標達成に向けてのモチベーション、自分のキャリアを伸ばそうとする意欲、目標達成に対する誇り
・グループ内、対人関係における効果性、協調性とチームワーク、意見不一致の際の交渉能力
・組織内での効果性。組織に貢献し、リーダーシップ能力を発揮する意欲

勉強ができるかどうかではなく、人としてどうかが問われるようになっている。AIが発達してくれば更に人間性が問われるようになるだろう。

感情コンピテンスとは

コンピテンスとは、専門的な能力・力量のこと。

この考え方における「コンピテンス」は、より以上に効果的で、卓越した業績に導く個人的特性、または習慣の組み合わせというように定義される。言い換えると、個人が職務に費やす努力に明らかな経済的価値を付加する能力とも定義できる。

感情コンピテンスとは、自己意識と自己統制などを意識しながら、よりよく業務を行うこと。

感情コンピテンスとは、EQに立脚してすでに学習、修得された能力であり、仕事上で卓越した業績を生む。
~中略~
感情コンピテンスは、次の五つの領域に立脚する実際的なスキルを学習する際のわれわれの潜在能力を示唆する。すなわち自己認識、モチベーション、自己統制、共感性、対人関係処理の熟達度の五つの領域だ。

個人コンピテンスと社会的コンピテンス

 

感情コンピテンスは、大きく"個人的コンピテンス"と"社会的コンピテンス"に分けられる。

個人コンピテンス

自分自身をマネジメントするための能力で自己認識・自己統制・モチベーションの3つに分類される。

自己認識

自己認識は以下3つに細分される。

感情の理解

感情を理解する人の特徴

・自らがどのような感情を抱いているか、それがなぜかを理解する。
・自らの感覚と自らが考え、行動し、発言することとの間の関連性を理解する。
・自らの感情がその業績にどのような影響を及ぼすかを理解する。
・自らの価値観や目標が自らをガイドする役割を担っていることを認識する。

正確な自己評価

正当な自己評価ができる人の特徴

・自分の強み、弱みを自覚している。
・経験から学び、内省を進める。
・他人からの腹蔵のないフィードバック、新しいものの考え方、継続的な学習、自己の開発にオープンに対応する。
・自分白身に対して、ユーモアのセンスと見方を示すことが

自己確信

自己確信ができる人の特徴

・自己確信にもとづいて自己を表明する。自らの「存在感」を示す。
・たとえ不評をかっても、自らの見解をはっきり述べ、正しいと信ずることは自分1人になっても主張する。
・たとえ不確実な状況でも、プレッシャーのもとでも、すぐれた意思決定を行うことができ、決断力がある。

自己統制

自己統制は3つに細分される。

自己コントロール

自己コントロールができる人の特徴

・自らの衝動的な感情や苦悩を生む感情を効果的にマネジメントする。
・緊張場面でも冷静さを保ち、前向きで、落ちついた態度を保つ。
・プレッシャーのもとでも、しっかり思考し、焦点を絞った行動をとる。

信頼性・誠実性

信頼性や誠実性が高い人の特徴

・倫理的に行動し、他人からの非難をまねかない。
・その安定性と確実性を通じて信用を築く。
・自らの間違いを率直に認め、また他人の倫理にもとる行動には正面から立ち向かう。
・たとえ人気を損なっても、厳しい、規律に立脚した立場を保持する。

誠実性がある人の特徴

・コミットしたことを実現し、約束を守る。
・自分の目標を達成することに結果責任を負う。
・仕事の遂行きちんと組織化し、注意深く仕事を遂行する

イノベーション・適応性

イノベーション性が高い人の特徴

・さまざまなソースから新しいアイディアを求める。
・各種の問題に対して創造的な解決法を考える。
・新しいアイディアを生みだす。
・自らの思考に新鮮な視点をもち込み、リスクもいとわない。

適応性が高い人の特徴

・プライオリティーを柔軟に変更し、急激な変化に対応してさまざまな課題をスムーズに処理する。
・変化を続ける状況に合わせて、自らの反応と行動を調整する。
・状況をどう読むかについて柔軟に思考する。

モチベーション

モチベーションは3つに細分される。

達成意欲

モチベーションが高い人の特徴

・自らの目標と達成基準を達成することに強い意欲を備え、成果を重視する。
・チャレンジングな目標を設定し、計算されたリスクをとる。
・不確実性を減少させる情報の収集に努め、よりすぐれた方法を希求する。
・自らの業績をさらに向上させる方法を学びとる。

コミットメント

コミットメントできる人の特徴

・組織の大きなゴールに応えるために自己犠牲もいとわない。
・組織のミッションに自らの目的意識を見いだす
・意思決定や選択を進める際に、組織のコアの価値観を活かす。
・組織のミッションを実現する機会を追求する。

楽観的見方

楽観的見方ができる人の特徴

・機会を活かす準備ができている。
・その目標を、要求され、期待されているレベルを超えて追求する。
・仕事を完遂するためには、官僚主義的なお役所仕事をくぐり抜け、必要とあらばルールを曲げても追求する
・いままでにない、独創性に富む方法を活かして、ほかの人たちを動かす。
・障害、妨害をものともせず、目標達成にねばり強く取り組む。
・失敗に対する恐れではなく、成功に対する期待に沿って仕事を進める。
・直面する困難を、個人的欠陥から生じたものとしてとらえず、処理可能な状況から生じたものとしてとらえる

社会的コンピテンス

社会的コンピテンスは、いかに諸関係を処理するかを決定するコンピテンス。大きく分けて"共感性"と"社会的"に分類できる。

共感性

共感性は5つに細分される。

他の人を理解する

他者を理解できる人の特徴

・感情のきざしに注目し、ほかの人たちの発言に耳を傾ける。
・感受性を発揮し、ほかの人たちのものの考え方を理解する。
・ほかの人たちのニーズや感情を理解したうえで支援を提供する。

他の人を育てる

人を育てられる人の特徴

・ほかの人たちの強みと実績を認知し、褒賞する。
・効果的なフィードバックを提供し、ほかの人たちのさらなる向上に資する二ーズを見つけだす。
・人々を教え、タイムリーなコーチングを提供し、さらにその人のスキルを刺激し、向上させるような仕事を与える

サービス重視

サービスを開発・提供できる人の特徴

・顧客のニーズを理解し、その理解をサービスや製品に活かす。
・顧客の満足と忠誠心を高める方法を探す。
・顧客に適切な支援を喜んで提供する。
・顧客の考え方を的確に把握し、信頼度の高いアドバイザーの役割を果たす。

多様性を活かす

多様性を活かせる人の特徴

・さまざまなバックグラウンドをもった人材を尊重し、良好な関係を築く。
・世界中のさまざまなものの考え方を理解し、グループごとの差異に感受性を示す。
・多様性を機会ととらえ、多彩な人材が成長できる環境を生む。
・偏見と狭量にチャレンジする

政治の理解

政治的能力を持っている人の特徴

・鍵となるパワー関係を正確に読みとる。
・重要な社会的ネットワークを認知する。
・クライアント、顧客、競合企業のものの考え方、行動を律しているかを理解する。
・組織内部と組織外部の現実を正確に読みとる

社会的スキル

社会的スキル8つに細分される

影響を及ぼす

影響を及ぼす人の特徴

・ほかの人たちを説得することにすぐれている。
・聴衆にアピールするように自らのプレゼンテーションを微調整する。
・コンセンサスや支援を築くために、間接的影響といった高度な戦術を用いる。
・効果的に目的を達成するために、ドラマティックな出米ごとを演出する。

コミュニケーション

コミュニケーションが高い人の特徴

・ほかの人たちのメッセージに自らを調和させ、その感情の信号を的確に理解し、「ギブ・アンド・テイク」の関係にもとついて効果を発揮する。
・困難な課題に直接的に取り組む。
・上手に傾聴し、相互理解を目指し、情報の100パーセントの共有をいとわない。
・オープンなコミュニケーションを促し、望ましいニュースにも望ましくないニュースにもオープンに対応する。

対立マネジメント

意見の不一致に対して話をまとめられる人の特徴

・気難しい人や緊張した状況を外交的手腕と機転で上手にさばく。
・対立の可能性に素早く気付き、意見不一致をオープンにし、意見不一致がエスカレートすることを防ぐ。
・双方向の論議とオープンな議論を促す。
・ウィン・ウィン(双方が勝利)の解決に到達するように工夫する。

リーダーシップ

リーダーシップを発揮できる人の特徴

・共有されたビジョンやミッションを明確にし、ほかの人たちの熱情を駆り立てる.
・自分がどのような地位にいても、必要に応じて積極的にリーダーの役割を果たす。
・ほかの人たちに結果責任を負わせながら.この人たちの業績達成をガイドする。
・模範を示してリードする。

変革の触媒者

変革をする人の特徴

・変革の二ーズを認識し、立ちはだかる障害を取り除く。
・変革のニーズを感じとるために、現状維持の姿勢にチャレンジする.
・変革の旗、下となり、変革の追求にほかの人たちを巻き込む
・ほかの人たちに期待される変革のモデルを示す。

連帯を築く

連帯を築き上げる人の特徴

・きわめて広範なインフォーマルなネットワークを生みだし、維持する。
・相互に利益をもたらす関係を築くことを目指す。
・ラポールを築き、ほかの人たちを環のなかに保つ。
・職場の同僚たちと個人的な友情を育み、維持する。

協調と協力

周りと協調できる人の特徴

・タスク重視と関係への配慮をバランスさせる。
・計画、情報、リソースを共有することによって協力する。
・友好的で、強調的な環境を築く。
・協調の機会を見つけ、育てる

チーム能力

チームで相乗効果を生み結果を出せる人の特徴

・相互信頼、支援、協力といったチーム活動に不可欠な能力において模範を示す。
・すべてのチーム・メンバーを積極的で、熱意のこもった参画に導く。
・チームとしての一体感、団結心、貢献意欲を築く.
・グループとその評判を守る。成果に対する栄誉を他のメンバーと分かち合う。

ビジネスEQを高めるには

ビジネスEQを高めるには、社長を始め社員のひとりひとりが上記に上げたコンピテンスを高めるように意識する必要がある。

すべてのコンピテンスを高める事は難しいが、その人の特徴を知り、その人にあったコンピテンスを高めることが、結果として組織のEQを高めることになる。

また、社員のコンピテンスを高めるためには、まずは自分の感情を理解することからとか始める。

自らの感情の理解は、われわれのなかでつねに存在している感性の流れを注視すること、さらにこのような感情が、われわれが認知し、思考し、行動することにいかに影響を及ぼすかを理解することからスタートする。この理解から、次の認織が生まれる。つまりわれわれの感情が、われわれと接する人たちに影響を及ぼすという認識である

次に、1人1人が自分の感情を適切にコントロールすること、相手の感情を受け入れようとすることで、EQの高いチームや組織がうまれる。

感情の自己コントロールという考え方は、自分の本当の感情を否定したり、抑制することを意味しているわけではない。たとえば、「感情を害した」状況にも効用が伴う。怒り、悲しみ、恐れといった感情も、創造性、エネルギー、連帯の源となり得る。たとえば怒りも、もしそれが不正や不公平をただそうという強い意志から生じているような場合には、強いモチベーションの源となり得る。また悲しみを共有することによって人々は連帯感を高める。さらに不安から生じた緊張感も、もしそれが過度なものでなければ、創造の心を呼び起こすこともあり得る。

EQが高い組織は以下のような特徴があるという。

・企業の目的のなかに、人間的側面と財務的側面をバランスさせている。
・基本的戦略に組織全体でコミットしている。
・業績の向上を促すことに積極的に取り組んでいる
・すべてのステークホルダーとの間にオープンなコミュニケーションと信頼を築いている。
・社内外に諸関係を築き、競争上の優位性を勝ちとっている。
・協力、支援、リソースの共有が実現している。
・イノベーション、リスクテーキング、組織学習が促されている。
・競争と継続的改善に対する情熱を備えている。

最終的には、仕事をとおしてチームや組織に属する1人ひとりのEQが高められるようになれば、人も会社も社会も成長していくことができるではないだろうか。

まとめ

ビジネスEQは、ビジネスを行う上で必要なEQについて心理学や脳科学の視点から、詳しく解説した本。

EQを理解し、会社と社員の感情コンピテンスを高めていくことが、会社も社員も成長していくことにつながると「ビジネスEQ―感情コンピテンスを仕事に生かす」を読んで感じました。

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  • この記事を書いた人

sekiguchi.takeshi

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